其の29 2017年11月

 地域おこし協力隊として中標津町に着任してから、早いもので3回目の冬を迎えようとしています。北海道の冬の厳しい寒さにはまだ慣れることができず、今から心の準備をしながら冬に備えています。
 さて、地域おこし協力隊として活動していく中で、様々な団体から外部講師の依頼を受ける機会があり、都度、外部目線から感じた中標津町の魅力をお伝えしています。
 そこで今回は、外部講師としてお話しする中で度々登場する場所、「開陽台」についてお話ししたいと思います。
 町内に住んでいて、頻繁に開陽台に往訪する方はそう多くはないかも知れません。私はと言えば、落ち込んでいるときや心が沈んでいるときに、開陽台に足を運んで、展望館から見える壮大な景色に癒されています。夜には空一面に広がる星空を眺めながら、自然の力をもらっています。
 そんな私にとって力の源でもある開陽台ですが、最近は海外から来る観光客の姿も多く見られるようになりました。特に、北海道観光振興機構が分析した統計情報では、韓国人観光客の道内人気観光地ランキングで2位になるなど、海外の方にも注目されるようになってきています。
 夏場には日本各地からライダーが押し寄せ、駐車場はバイクだらけになります。色々な地名の入ったナンバーが並んだ姿は圧巻です。中標津町のPRのために道外に行くと「バイクで開陽台に行ったことがあるよ!」といった声を掛けてもらうことも多く、開陽台はライダーの聖地であることを実感させられます。
 先日、開陽台に行ったときには、辺り一面が紅葉でオレンジ色に染まり、幻想的な風景を醸し出していました。秋の開陽台も素敵だなと感じました。
 開陽台展望館の今年の営業は10月末に終了してしまいますが、屋上の展望スペースは通年解放しています。
 中標津町には観光するところが少ないと思っている皆さん、開陽台に足を運んでみて、そこから見える素敵な景色を再認識してみてはいかがでしょうか。
中標津町地域おこし協力隊 小池 瞳