其の27 2017年7月

 気付けば雪がなくなり、店頭の商品は雪かきスコップから自転車、お花や野菜の苗、行楽商品が並び、暖かく過ごしやすい気候になりました。
 それと同時に観光シーズンにも入り、4月下旬には開陽台展望館がオープンしました。展望館2階では中標津フォトコンテストの入賞作品の展示も行っており、地元の人でも見たことのないような風景がたくさん展示されているので、ぜひお立ち寄りしてもらいたいと思っています!
 開陽台駐車場から遊歩道を降りていくと東京ドーム100個分もの広さの牧場が広がっていて、10月末頃まで牛の放牧風景を見ることができます。
 この牧場は農家さんの負担を軽減するためにワクチンや人工授精をさせて牛を預かり、秋に農家さんの元へお返しする中標津町営牧場です。先日、牛を預かる「入牧」のお手伝いをしてきました。大好きな牛に囲まれながら1頭ずつワクチンを接種して体重を量り写真を撮ります。
 その後は広々した大地に放牧され、嬉しくて飛び跳ねたり、青草を食べていたり。今年は約1,100頭もの牛が放牧されているとのことですが、人にもそれぞれ性格があるように、牛にも性格があるんだなぁと思い、微笑ましくなりました。
 開陽台展望館から町営牧場を望むと、遠くにいる牛たちが「ごま塩」のように見えて、中標津町の雄大さを実感します。たくさん食べてたくさん運動して、一回り大きくなった牛を農家さんの元へお返しする下牧の作業を今から楽しみにしたいと思います。
中標津町地域おこし協力隊 小池 瞳(こいけ ひとみ)