2004年8〜9月の学芸員日誌
9月30日(木)
月替わりなのでホームページの修正をする。
こまごまとしたものを含めて10ページ程をいじる。
修正にあたってはOSに最初から入っている「メモ帳」にHTML言語を直接入力していくのだが、あっちこっちのページを直したり、リンクを追加したりしているとだんだん頭が混乱してくるのだ。
その他には郷土学習団体の書類の整理や、明日早朝の「中標津の鳥を知ろう会」の準備、同じく明日夜の講演の準備、文化財事務などをする。
最近この日誌にもキノコのことをよく書いているが、ここ半月ほどの調査によって新規確認種が50程も増えた。今日も“いきもの一覧・菌類”に写真を11枚追加した。
9月29日(水)
午前中は、金曜日の講演で話す内容の準備の他、郷土館管理業務の事務仕事をする。
午後からは「いきもの一覧」用にキノコの写真を撮りに行く。
同定できたものだけでもタマゴタケ、チャホウキタケ、エノキタケ、ヌメリスギタケ、ヌメリスギタケモドキ、キッコウスギタケ、ササクレヒトヨタケなどがあった。その他にもたくさん。
特にタマゴタケは、本によると“優秀な食菌”とのことであるが、この地域を含めその色合いからあまり食されていないようだ。自分もおいしいキノコであることは知っているし、写真を撮りながら「うまそう・・・」とも思っていたのだが、万が一中毒になったらシャレにならないので、出会いに熱望しながらも手が出なかった。残念。
9月28日(火)
今日は「中標津の植物を知ろう会」の開催日。
時期が時期なので花のついているものはごく小数だったが、十数種の植物を観察した。
終了間際、松林を歩いているとムラサキシメジやハナイグチなどがたくさん出ていたので、急遽“キノコ観察&採集会”になった。
9月27日(月)
俵橋小学校の授業で俣落地区の遺跡(集落跡、チャシ跡)を案内。その後も郷土館へ移動して見学の対応をする。
9月26日(日)
今日も“いきもの調査”のため野山へ向かう。
勤務日ではないが、すこぶるよい天気なので家でじっとはしてられないのだ。
とはいっても植物でいえば、花をつけているのはトリカブトやゲンノショウコなどといったものでくらいでほとんどのものは最盛期は過ぎているし、チョウも6種くらい(それでも今日は暖かかったので多いくらいだ)、キノコだってけっこう老成したものが目に付く。
秋は確実の深まっているということか。
9月25日(土)
千本以上はあると思われるイヌセンボンタケ。写真は全体からすればほんの数%でした。圧巻。
あ、でも植物の場合“イヌ”(例えばイヌコリヤナギとかイヌエンジュなど)は“否”の意味なのだ。キノコも同じ意味だったら「センボンタケではない」という意味だ。
千本じゃないのならむしろ名前どおりなのか??。
9月24日(金)
猛毒で有名なベニテングダケが丸山公園で見つかった。
ここ最近数十種のキノコを新規確認しているが、久々の大物(?)に感動した。
どこにでもあるようで、実は中標津ではなかなか見かけないのだ。
周囲を見ると他にも6本はあるようだ。まさに「灯台もと暗し」なのである。
というのは午前中の話。
午後からは緑ヶ丘森林公園でベニテングダケの黄色型も見つかった。ただでさえ少ない種なのに一体これはなんなのだ。今年の天候のせいだろうか。
9月23日(木)
プライベートで標津町にある「金山の滝」を見に行った。
近くにある川北温泉には行ったことはあるのだが、ここは初めて。
ネットでの下調べどおり、“滝”というより渓谷を楽しむ場所ですね。
それにしても天気予報が当たらない。車中のラジオでも「昼から全道的に晴れ」と言っていたが、行く場所行く場所ことごとく雨か曇り。どーなっておるのだ。
9月22日(水)
本日も朝から雨。なんだか今週はあまり天気がよくないらしい。
こういう日には打合せや調べ物を、と思ったら、人はつかまらないしサーバーやネット接続の調子もあまり良くないなど、なんだかカラ回りの連続なのだ。
行政資料の整備や原稿の執筆などをしておりました。
※収蔵庫の整理で大変お世話になった紫さん。本当にありがとうございました。
9月21日(火)
朝から雨の予報だったが、朝一番に降っていないことを幸いに、来週俵橋小学校で訪れる予定の遺跡の草刈に行く。
今月のはじめにも草を刈ったのだが、現地で話す内容を変更したことにより草刈の範囲も増えたのだ。
とある場所でゴミが不法投棄されていた。
野山沢川を歩く事が多いのでよく見かけるのだが、どうしてこんなに民度が低いのだろう、と本当にうんざり&情けない気持ちになる。
こんなところに捨てるエネルギーがあるのならゴミ捨場に持っていけよ、と単純に思うのだが・・・。
中標津にはいいところがたくさんあるのにそういうところに限ってゴミがあることが多い。ひどいものだ。
9月20日(月)
プライベートでナラタケ(ボリボリ)採りにいった。
ある方に教えていただいた場所だが、そこにはものすごい量があった。
が、残念ながらほとんどが流れており、「2週間前にお目にかかりたかった・・・」というものばかり。
どうやら今年のナラタケの最盛期(第1次だと思うが)は、昨年より2週間早い9月7日頃だったようだ。
9月17日(木)
「なかしべついきもの一覧」に掲載すべく各種の調査をしているわけだが、今のところ種数と写真の両方を掲載したコンプリートのページは「爬虫類・両生類」だけ。
日々各分野をコンプリートに近づけるため、野山をかけずりまわっているのだが、当町においてはわずかな分野を除くと、ほとんどのものがまともに調査されていない状態に近いので、新規発見種がよく見つかる。
どれくらい見つかるかというと、2003年1月10日にその総数は1677種であったが、1年半後の2004年9月17日現在は1838種。
161種増である。今後もどんどん増えるだろう。
9月16日(木)
ここ最近キノコについて調べている。
もちろんキノコの食毒についても興味はあるが、「なかしべつのいきもの一覧」の菌類に載せるべく同定作業と写真撮影をしているのだ。
同定は図鑑を持参しその場でした方が確実なのだが、なにせものすごい数の蚊が襲ってくる。ゆっくりできないのがつらい。
今日は首3ヶ所、ほっぺ1ヶ所を刺された。
車に戻ってから蚊よけの道具があったことを思い出した。まさにあとの祭り。
9月15日(水)
今日は丸山公園で1.1メートル強のシマヘビ(アオダイショウだと思ったら、縞の少ないムギワラ型だった)と遭遇。
いることを知らずに脇を走り抜けようとしたので、驚かせてしまったようだ。
そういえば昨日は雨で、今日は快晴。立派なヘビ日和(?)なのである。
それにしても今年はヘビが多く見られる。丸山公園、緑ヶ丘森林公園ですでに十数回は遭遇している。
9月14日(火)
教育委員会で事務仕事をしたり、収蔵庫で台帳整理などをしたり、郷土館に資料を運んで展示などをしたり、緑のふるさと研修舎へ物を届けたり探し物をしたり、野鳥観察センターへ行って写真を撮ったりしてるうちに、センター内で山地性のテントウムシであるカメノコテントウを見つけて写真を撮ったり、と、いろいろやっておりました。
9月13日(月)
土曜日に同定したキノコの写真12点を「いきもの一覧・菌類」に追加する。
9月12日(日)
昨日、緑ヶ丘分館の近くを歩いていたらアカジムグリ(ジムグリの無紋型の通称)がいた。
すかさず捕獲(とっさだったのでもちろん素手)。
大きい。90センチメートル近くあるようだ。ずいぶんピカピカしているので脱皮直後かもしれない。
でもおとなしい個体のようだ。以前養老牛で捕まえたやつはきかなかったからなぁ。
この公園ではシマヘビばかりを何度も見ているが、ジムグリは初めて見た。この公園にもやっぱりいるんだ、と感心した次第。
9月11日(土)
プライベートでキノコ採りに行った(ハタケシメジ、ボリボリ、タモギダケを適度に採っておいしくいただきました)。
その他にもたくさんキノコがあったので、帰ってきてからいくつか同定してみると、アシボソムラサキハツ(食毒不明)、フジイロタケモドキ(食)、シロヒメホウキタケ(不明)、ホシアンズタケ(食)、ブナハリタケ(食)、ヌメリスギタケモドキ(食)、フチドリツエタケ(食)などがあった。
こうみるとほとんどが食べられるわけだが、やっぱり冒険する気にはならないなぁ。
9月10日(金)
今年はキノコが多いようだ、というのは数日前にも書いたが、市街地近くの公園にある朽木・倒木にはいろんなキノコが見られる。
たまにキノコのことを聞かれるのだが、たいていは「これ、なんてキノコ?(食べられますか、というニュアンスが入る)」というもの。
自分で採るものしか知らないため、知ってるものなら問題ないが、当然知らないキノコの方が多いので図鑑で調べたりするわけだが、図鑑に載っていないものや同定が困難なものもあったりするため、うかつに「○○○ですね、食べられますよ」と答えるわけにもいかず困ってしまう。
この辺の人たちがよく食べるのはハタケシメジとナラタケ(ボリボリ)だろうか、他にハナイグチ(ラクヨウタケ)、ホテイシメジ(あってるかどうかは不明、白いシメジのこと)、あとはまれにシイタケなどか。
他にも食用になるキノコはたくさんあるのだが、バリエーションが増えないところを見ると、ほとんどの人が「知らないキノコは食べない方がよい」という鉄則をしっかり守っているのだろうか。
9月9日(木)
緑ヶ丘森林公園で初めてイタチ科の動物を見た。
今年の冬に足跡も見ていたし、郷土館の管理人さんが「緑ヶ丘分館のところで見た」とも言っていたので、いることは分かっていたが実物を見るのは初めてだった。
場所は公園内の木道を水車側から歩き、左手にある小川を木で護岸している最初の場所。
黒っぽい体と尻尾が見えたが、なにぶん距離があり動きが早かったので種は確定できなかった。多分イタチかミンクだろう。
そやつが潜んでいた場所には目前に小川があり、そこにはヤマメが1匹悠々と泳いでいた。
きっとそれを狙っていたのだろう、どうやら食事のジャマをしてしまったようだ。
9月8日(水)
台風18号が通過していった。
雨は夜中にほとんど降ってしまったようで、午前10時半頃には青空も出てきた。広島県の風速60mには及ばないが、その後風が強くなり街路樹をも倒すほどであった。
少し前、北海道新聞にも出ていたが、今年はナラタケ(地方名ボリボリ)が異常に出ているらしい。
先週自分もプライベートで採ったが、昨日の「植物を知ろう会」でも見かけた。知り合いもけっこう採っていると聞く。
台風も過ぎたし、今週末はキノコ採りがお薦めです。
9月7日(火)
「中標津の植物を知ろう会」。今日もたくさんの植物のついて学習した。
観察途中にエゾトガリネズミの死骸を見つけたので写真を撮る。
少し歩くとさらに2つ発見。
今日はずいぶん多いなぁと思っていたら、帰り道では生きたトガリネズミが道路を渡ろうと必死に走っていた。
しかし、お門違いの方向に走ってばかりいるので、このままでは車に轢かれる可能性が大なので、みんなで協力して林の中に入れてあげた。
9月6日(月)
午前中は収蔵台帳の整備と、このHPの修正をする。
やたら長大なページがあるので、より使いやすく調整しようと計画しているのだ。
昼からは役場駐車場入口付近にある岩石園に植えた、町花エゾリンドウの周りの草取りをする。
あさって水曜日には台風18号が来そうなので、ついでに添え木もしておく。
9月3日(金)
昨日受け入れ作業をした資料の写真を台帳へ貼り付ける作業。
デジカメで撮影した写真を修正・加工してから1枚づつ貼り付けていくのだが、枚数が多いためパソコンがフリーズしたりして難航する。
午後からはHP用の写真を撮りに俵橋方面へ行く。
9月2日(木)
午前中はたまっていた寄贈資料の受け入れ作業。
午後からはフィールドワーク。残念ながら目的のものはさっぱり。
悔しいので何を探しにいったのかはここには書かない。
目につくのはキノコばかり。まぁ収穫といえばボリボリのついた木をいくつか見つけたことか。
9月1日(水)
今月末に俵橋小学校で、とある遺跡の見学があるため予定地を見に行った。
現地へ行くと今年の暑い夏のおかげか、例年以上に植物がたいそう繁り、さらに今回の台風の影響だろうか、カラマツが3本倒れていた。
少々ショックを受けつつも、こんなこともあろうかと鎌を磨いで持っていっていたので、子供達が歩けるよう草刈をしつつ全体の様子を見る。
その後、もう一ヶ所の遺跡も見に行く。こちらは問題なし。
この遺跡は俣落川に面している。広い川原ではモンキチョウやモンシロチョウが飛ぶ中を、ボロボロになったミヤマカラスアゲハやキアゲハが飛んでいた。
8月31日(火)
"猛烈"な台風16号の影響で一日中雨。
昼から特にひどくなる予報だったが、ちょっと肩透かし気味。
そんなわけで収蔵庫に篭り、4年間のうちにたまった写真の整理をした。
名前・撮影日はほとんど入っているので撮影場所を入力していくのだが、何枚かは「・・・どこだっけ??、これ・・・」というのがあった。
撮った時は忘れないだろうと思っているのだが、その数が数百枚にもなると話は違う。
こういうのはこまめにやるものと再認識する。
8月30日(月)
今日から博物館実習生が来た。
自分もかつては網走の博物館で大変お世話になったのだが、その時は学芸員になれるなど思ってもいなかったので何だか感慨深い。
当時は大学で考古学を専攻していた関係上、博物館実習は発掘現場での作業が主だった。雨の日は出土した遺物をひたすら洗っていた記憶が強く残っている。
8月27日(金)
今日は朝から「晴れたなぁ」と油断していると、いつのまにか暗雲が立ち込め、気がつくと曇りか小雨、そしてまた晴れ間が見える、というパターンの天気。
来週からはじまる博物館実習生受け入れの準備や講義で使う写真の整理、期限付きの事務仕事などをこなし、俵橋地区にあるエゾリンドウの群生地の開花状況を見に行った。
結果としては、開花はもう始まっていたが、"一面紫色"というわけではなかった。何だか去年より数が少ない気がするが、多分今年の猛暑の影響もあるのだろう。
水辺に近いのでトンボを期待していったが、そちらもあまりパッとしなかった。
8月26日(木)
先週の中頃から、郷土館の庭のエゾリンドウが色づき始めている。また、昨日通りがかりに車中から見た川西地区の群生地でも、花の紫色がいくつか見えた。例年に比べるとかなり早いようだ。
数日ぶりに植物の写真を撮りに出かけたら未撮影のものがずいぶんあった。トンボの写真も併せて撮る。
歩いている時、ふと違和感を感じ振り返った。花の終わったオオウバユリが遠くに見えるのだが何か変だ。
「・・・何だ・・・??」と近づいてみると、種の入っている袋の数が異様に多い。普通は5〜10個程なのだが、数えてみたら28個もついていた。写真はコチラ
8月25日(水)
朝一番から講義。
その後は主に事務仕事に精を出す。
午後からHP用の写真を数枚撮りに外勤した。昨日とは違って気持ちのよい晴れた空だったが、7・8月の猛暑から比べると、めっきり気温がさが下がっているせいだろう、コエゾゼミの鳴き声も弱々しい。
夜は会議。
8月24日(火)
今日の午前中は「中標津の植物を知ろう会」と、俣落中学校で行くクテクンの滝への引率のダブルヘッター(こちらは夕方まで)。
どちらにとってもあまりいい天気ではなかったが(山は雨だったので全身濡れた)、無事終了。
夜は川崎交流のバーベキューの手伝い。
8月23日(月)
今週は事業がたてこんでいるため、事務仕事(これまた急にいろいろ入った)を早目に片付けるためほとんど事務局でパソコンに向かっていた。
今夜は川崎交流の夕飯であるカレーライスのための飯炊き(飯盒炊爨)指導なのだ。
飯盒の数が多く、また、生の火をめったにいじることのない川崎の子供達が、いつも楽しそうにジャマ(?)をしてくれるので、うまく炊くためにはけっこう気を使うのだ。
なんせ失敗したら全員を敵に回してしまうからね。
8月20日(金)
昨日の予想通り台風の影響で朝から雨。
晴れていたら野付半島方面へ行く予定だったが、雨のためNG。
来週は友好都市である神奈川県川崎市からやってくる子供達の交流事業を手伝ったり、俣落小中学校で行くクテクンの滝の引率、講義の講師、地域スポーツクラブ育成記念講演会の手伝いなどが予定されている。バタバタした1週間になりそうだ。
8月19日(木)
明日は台風により天気が崩れると予想されるため、「今年の夏最後の晴れ」と勝手に決めつけ、町内5ヶ所でエゾチッチゼミリベンジを敢行した。
結果、コエゾゼミを5匹採集、エゾチッチゼミの採集は0匹。
1ヶ所だけ鳴き声が聞けたのだが、相変わらずお高い場所にいるため採集はできなかった。せめて写真だけでも撮りたいのだが、鳴かないのであればどこにいるかも分からない。
ついでに、同行者の仕掛けたオサムシトラップを回収しに行った。計40個中、ヒメクロオサムシ、セスジアカガネオサムシ(もしくはコブスジアカガネオサムシのどちらか)、マイマイカブリなどがごく少数入っていただけで、ヨツボシモンシデムシとオオヒラタシデムシの幼虫・成虫、その他正体不明のイモムシ等がドッサリ入っていた。ん〜それにしても臭い!。お目当てのオオルリオサムシはさっぱり。
さらについでに、「エゾサンショウウオの卵塊が春先にドッチャリあった」という場所を教えてもらう。そこにいた個体は、体長5〜6センチ程。山の中なので少し小さめの感がある。
それでは次の場所へ、と思ったら、タイヤがキーキーうるさい。降りてみると、左前輪がみごとにパンクしていた。どうりで「今日はやけに石がゴツゴツする」はずである。空気の抜けた状態でけっこうな距離を走ったらしく、哀れにもタイヤは修理すらできない状態になっていたのだった。
8月18日(水)
町内からはエゾハルゼミ、コエゾゼミ、エゾチッチゼミが確認されているが、エゾチッチゼミは自分も未見であり、写真もないため探しに行った。
緑ヶ丘森林公園をはじめ、市街地に近い場所でも「チッチッチッチッチ・・・」とセミっぽくない鳴き声で鳴くのだが、何分にもマツの木の高〜いところにいるので(しかも目立たない色をしている)目視すらなかなかできない。
鳴いている木を見つけたが、案の定補虫網の届かないところであった。石を投げたり、木を蹴ったり揺らしてもダメ。
しばらく粘ってようやく見ることができたのは、高い場所を逆光気味で飛んでいるお姿であった。
エゾチッチゼミなかなか手ごわい。
8月17日(火)
午前中、たまっていた仕事を片付け、ウチダザリガニがいるという丸山公園の小川へ行ってみた。
表面上からはマス類と思われる稚魚しか見えないが・・・
小川を探し始めて5分。
大きめの石をひっくり返すと、いた!。
たてつづけに3匹捕獲。
一応網を持っていったが、昔とった杵柄、素手での捕獲である。
しかし、こんなに簡単に捕れるのなら、この小川にはかなりの数がいるのではないだろうか。
※ちなみに、ニホンザリガニとは、鼻先の尖り具合(比べないと分かりにくい)や、ハサミの付け根にある白い部分(英名である「シグナル(=信号)クレイフィッシュ」の語源)で見分ける。
昼からは講義。
「中標津の歴史と自然」について1時間程話す。
8月6日(金)
丸山公園の小川にウチダザリガニがいるとのこと。
自分はまだ見ていないが、公園の管理している方の話しでは、昨日も中学生くらいの子供達が数匹持って帰っていったという。
標津川での生息は数年前から確認されていたが、丸山公園でも確認されたとなると、公園の池、さらにその上流のミドリ川と生息域を広げていくのだろうか。
いきものを捕まえたり飼ったりするのは楽しいが、目につくザリガニがウチダザリガニばかり、というのはなぁ。
そもそも中標津に来てからニホンザリガニって未見なのだ(イロネベツ川の上流にはいると聞いたことがある)。
チョウや植物も同様で、在来種のエゾスジグロシロチョウをモンシロチョウと間違えることはよくあるが、ここのところ2000年から町内に居ついた外来種のオオモンシロチョウばかりが目につき、在来種のモンシロチョウがなかなか見られなくなってしまっている。
植物などはもっと顕著だ。例えば緑ヶ丘森林公園の道路脇などは外来種ばかりで、在来種を探す方が大変なくらいだ。
自分の身のまわりにいきものがたくさんいて、自然が豊かだと思っていたら、目につくのは外来種ばかり、という冗談のような現実があるのだ。
8月5日(木)
本日の中標津の最高気温は27度の予報だったのだが、なんのなんの北電の温度計では34度もありましたよ。
今日は教育委員会の事務所で仕事をしていることが比較的多かったが、自分の座っている場所はちょうど風も当たらず、蒸し風呂のような状態。ネクタイを締めて仕事をしているのがツラかった。
8月4日(水)
午前中は6日間のキャンプ事業中にたまってしまった仕事の整理や調整。
午後からはキャンプ事業の後片付けを昨日に引き続きおこなう。
今日も暑かったので、汗ダラダラであった。
キャンプ中にクテクンの滝へ行った時のこと。
帰りの道中、自分が先頭だったのだが、途中の砂防ダムで"何か"を見た。
25〜30センチメートルくらいの大きさで、楕円形(に見えた)の真っ黒な生物がものすごい速さでザザッと2メートル位前を横切ったのだ。
「何だ?」と思ってゆっくり覗き込もうと思ったとたん、更に岩の隙間に入ってしまった。
見た感想としては全くもってナゾの生物だったが、場所や大きさ、色などから考えると、多分イタチかネズミの仲間だと思われる。
ただ、なにしろほんの一瞬だったので、顔や目鼻はもとより、シッポまでも確認できなかったのだ。
ちょっと気持ち悪い(この場合の気持ち悪いは「わかりそうでわからない気持ち悪さ」です)。
8月3日(火)
7月29日から本日まで、クテクンベツ林道沿いにある"クテクン自遊の森"で、町内の子供たちを対象にした「クテクンの森夏物語」事業を実施した。
天気は開始2日目まではドピーカンであったため日なたに出たくないほどだったが、それ以降では曇りや小雨、さらには豪雨&激しい雷が数回あった。クテクンベツ川もけっこう濁って増水していたりした。
総じて気温が高かったが、ここまで極端な天気は初めてである。
そのような状況であったので数年ぶりに虫が多く、特にメクラアブによる被害者が続出。病院で(今回の場合は皮膚科だろう)よく症例の写真入りポスターが壁に貼られているが、そういったものに使われそうな状態の者が多かった。
なお、自分も体中で28箇所刺されていた。とても痒い。
夜になると投光機を明かりの代わりにするのだが、そろそろそのスイッチを入れようかという時間帯になると、たくさんのトンボ(多分カラカネトンボ)が空を飛んでいた。また、光にクワガタでも寄ってこないかと探したが、アカアシクワガタのメス3匹しか見ることができなかった。
そういえば、コウモリも1度も見なかったし、エゾアカガエルやクワガタの幼虫も見かけなかったなぁ。