臭気対策

1.目的

 酪農を基幹産業とする中標津町にあって、家畜ふん尿の圃場散布時に発生する臭気は町全体に漂い地域の臭いとは言え住民生活に不快感を与えている。
 世界自然遺産である知床の空の玄関口「中標津空港」を擁する当町にとっても、空港から降り立つと漂ってくる家畜ふん尿の臭いは何としても最重点に解決しなければならない課題となっている。
 このため、散布時における臭気の抑制方法を検討、実証するとともに様々な臭気低減対策の取り組み事例を収集し、農家への情報提供を通じ臭気に対する農家意識の向上と臭気対策への取り組みを促し、もって、町内における家畜ふん尿の臭気低減を図り、快適な農村社会の形成に努める。

2.事業内容

  1. 各種臭気低減対策の実証試験実施
  2. 各種機械、技術の状況調査
  3. 臭気対策事例集の作成、配布 等

3.事業期間

平成18年度~平成19年度 (2ヵ年)

4.事業費

  1. 実証事業費 1,800千円(実証試験に係る資材費等)
  2. 普及啓蒙費   210千円(研修会経費等)

※(財)北海道市町村振興協会「いきいきふるさと推進事業助成金」が含まれております。

5.平成18年度事業経過

  1. 平成18年4月 「中標津町家畜ふん尿臭気対策協議会」を設置

    構成
    中標津町農業協同組合・計根別農業協同組合・根室農業改良普及センター北根室支所
    北海道根釧農業試験場
    中標津町
     
  2. 協議会実施事業
(1)各種臭気低減対策実証試験の実施

スラリー所有農家5戸(JA中標津4戸、JA計根別1戸)を選定し、各種臭気資材等を用いた実証試験の実施
(2)各農家への臭気対策の実施状況の調査

資材投入後の臭気調査などを実施し資材の効果などを調査する。
(3)各種機械状況調査
 
  • スラリー散布機(バンドスプレッタ)
  • スラリー土中注入機
(4)臭気対策用啓発パンフレットの作成、配布

臭気に関する研修等を行い、職員の技術向上と今後の臭気対策のパンフレット等の資料とする。