始めて食べたのは町内のレストランで、名前がわからなかった。
見た目は少し色の淡い普通の葉っぱだが、生牡蛎の味がする。なぜ牡蛎の味がするのかは不明だが、するのである。調べるとハマベンケイソウとあり、名前のとおりこの辺の海岸にもある。別名はその味のからオイスターリーフと呼ばれている。実際に採取したことは無いが、本州では絶滅に近く採取禁止になっている県もあるとか。
初めて食べたときはオドロキで、結構盛り上がっていたが、2度目のときにこれは云々と説明して、さも通ぶっていたけど今思えば少し恥ずかしい。
たくさん集めて食べたらどうか、と思わないではないが、やはり上品に1枚をいただくのがフランス料理っぽくよいかと。たくさん食べて後の料理が食べにくくなっても仕方が無いですし・・・。いわゆる、ちょっとしたアクセントであり、料理を楽しむための小技なのでしょう。
あまり生産されていないようで、値も高い。
日ごろから食べているという方はいないと思うけど、標津の海岸にもあるので、採取して栽培してはどうだろう。新しい産業になるかもしれない。どこかの老人たちがモミジの葉っぱを集めて立派な商売をしていると紹介されたこともある。早い者勝ちである。
葉の味に特徴的なのはほかにもある。
普通の野菜だが、ゴマ風味のルッコラやハーブティーなどに使うレモンバームなどがある。リンゴ味の葉っぱもある。
探せばまだあるのだろう。自然はいつも偉大だ(うーん、少し軽く聞こえる)。
なぜ、このような味になっているのか、花の色や匂いであればまだ納得もする。赤く甘い匂いは昆虫を誘い、受粉に役立ったり、腐ったような臭いでハエなどを呼び寄せ受粉させる花もあるという。したがって、何か目的があって特徴的な匂いや味になっているのではないかと思うのである。果実だって、鳥や動物に食べられ種を運んでもらうためにおいしくできている。
そもそも植物の葉の目的は光合成や蒸散作用によって成長に重要な役目を担っているのだけれど、じゃ味は何のため?という疑問は消えないわけですね、やはり。
オヒタシのレベルなら納得もするけれど、それをはるかに超えて全くわからない。これじゃ夜寝られなくなってしまう、どなたか回答を。