あまりにも有名で、国内どころか世界中で栽培されている。日本には1962年にアメリカはジョージア州から輸入されたとあるので割と新しい。
挿し木でたくさん増え、増殖もしやすく大体5年で一人前になる。
最近、ヒヨドリが味を覚え、毎日食べに来ている。いつかこうなるだろうと思っていたが、ついにその日が来てしまった。仕方がないので対策にネットをかけたが、敵もさるもので隙間をかいくぐって食べている。落っこちているのならいくら食べてもいいのにと妻はぼやいているが、たぶん鳥には聞こえていない。
大まかには野生種と栽培種の2品種で、味や果実の量、大きい実を付けるように品種改良がとても進んでいる。そのくらい人気がある。また、当地の気候にはぴったり合っていて、暑い夏、寒い夏を問わず毎年必ず裏切らずに結構な量を収穫できる。年間収穫量5キロくらいはある。
生食でも美味しいが、量も多いのでカシス、ワイルドベリーの混合ジャムを作っている。酸味、甘味ともに十分力強くなかなか美味しいのだ。パンにヨーグルトにと大活躍している。
ハスカップでも触れているがブルーベリーの効用として有名なのはアントシアニンである。妻にたくさん食べると目が良くなるよといわれ食べ続けているが、食べる量が少ないのか加齢による目の衰えは進むばかりであり、そのことに触れると、食べてないともっと悪くなっている、と大変前向きな返答に納得せざるを得ないのである。
と思っていたら物の本に、「健康食品などでうたわれているブルーベリーやビルベリーに含まれるアントシアニンの視力改善効果は認められていない。むしろ、膀胱炎などの治療・予防に効果的。」という研究報告もあるようで、それでも妻は、疲れ目にはいいんじゃない、と言っている。
アントシアニン信仰もこのくらいになると立派なものだ。目が良くなると言い出したのはいったい誰なんでしょ。でも、目のどのあたりが良くなるのかすらも知らずになんとなく食べているのも平和でヨロシイ。
とはいえ、美味しいのにこしたことはなく、ニンニクを焦がしたオリーブオイルで鹿肉のロースステーキを焼いた後にワインとウスターソース、それにブルーベリーを数粒入れ煮詰めたソースは、それはそれは最高だ。こんなに素敵な引き立て役を演じていただいてとても感謝している。
ベリー系果実を使ったソースのバリエーションをもう少し増やしてみたいものだ。鹿肉にカモ肉、ジビエレストラン、と、夢は広がるばかり。