中標津をはじめ周辺の町でもたくさん見られるこの木は、マツの仲間では珍しく葉の落ちる落葉性です。
もともと北海道に自生していた木ではなく、信州(長野県)から持ちこまれたもので、寒さに強く成長が早いため、さらに木材としての利用が期待できたことから積極的に防風林に導入され、その結果、現在根釧台地にある国有防風林の約半分を占めることになりました。
ただし、昭和50年代以降、植林の主体は郷土樹種であるアカエゾマツやトドマツなどに置き換わってきています。冬でも常緑の木々が多くなると、将来的には、特に冬場における景観が大きく変わることになるでしょう。