これまで中標津町からは89種類のチョウが確認されています。
この根拠は1970・80年代の計10年間にわたって採集された標本や情報と、2000年から郷土館で調査を継続している(今年で5年目)採集・目撃データが主となっています。
「そんなにいるの?」とよく驚かれますが、これらのチョウ全てが同じ時期に見られるわけではありません。
中標津町では、早ければ3月下旬に成虫で越冬したものが春の日差しを受けて飛びはじめ、そして霜が降りる10月下旬〜11月上旬頃まで見ることができます。
つまり年間9ヶ月の間にそれぞれのチョウの特性により、出現時期が違う、生息場所が違う、個体数の差、その年や前年の気候の影響、さらに、たまたま迷い込んできたものが採集されたり、すでに町内で絶滅してしまった等により、私たちが実際に目にすることができる種の数が変わってくるのです。
7月下旬〜8月下旬に見られるチョウの種類は60種近くとなります。普段何気なく見ているチョウにちょっとだけ目を向けてみてはいかがでしょうか。